【名車珍車紹介】ホンダ ジョーカー50/90〈AF42/HF09〉を好き勝手語る

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日本で最初にオートバイが誕生したのは1909年だそうです。

それがやがて世界一と言っても過言ではないオートバイ大国となり、数多くの名車・珍車を生み出してきました。

そんな名車や珍車の中でも原付一種、原付二種に絞って、個人的な思い出話なども含めて好き勝手語っていきたいと思います。

今回は1996年に登場した、ジョーカー/90です。

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ホンダ ジョーカーの話

まえがき

非常に珍しいアメリカンカスタムがモチーフのスクーター、それがジョーカーですね。

正確には単にジョーカーと言えば50ccモデルのことで、ジョーカー90と違い「50」が付かないのが正解。

しかしこの記事では区別する必要がある際には、ジョーカー50/90として紹介します。

1996年に登場したジョーカーですが、当時としても現代としても珍しいアメリカンをモチーフにした独創的なスタイリングが特徴のスクーター。

遡るとこれは1988年に登場した2代目リードに行き当たるんですね。

路線変更 2代目リード

出典:BikeBros.

初代にはデラックスとスーパーデラックスの2グレード展開であり、途中からはリード50SやリードSSを投入した初代とは異なり…スポーティ路線から高級路線へと移されたモデル。

コンセプトもまさに「ゆとりのボディサイズ」でした。

このゆとりのボディサイズはまさにジョーカーでも活かされているわけですが、このリードは他にもキャビーナ、ブロードと兄弟車がいるんですよね。

リードが1994年にマイナーチェンジを行い、遅れること2ヶ月。

同1994年に世界初の屋根付き2輪車としてキャビーナが登場します。

屋根付き2輪車ことキャビーナ

出典:BikeBros.

大型のウインドシールドと屋根が一体化され、更にはワイパーとウォッシャーも装備するという変わり種。

なかなか面白いコンセプトであったとは思いますが…どうにも市場には受け入れられず。

1990年に登場していたジャイロキャノピーの存在もあり、屋根付きオートバイという特殊なジャンルは既にジャイロキャノピーのものだったか?

ってかジャイロキャノピーは長寿だよなぁ…。

今でも売ってるし、電動モデルのジャイロキャノピーe:も登場しているし。

話はキャビーナに戻って、今一つ売れ行きが悪かったこともあってか1995年には「屋根なし」とも言える姉妹車のブロードを投入。

屋根取っただけ…とは書かれていなかったブロード

出典:BikeBros.

屋根は無くなったものの大型スクリーンは健在であり、大柄な車体を活かしたシート下のスペースも健在。

キャビーナ同様にテニスラケットが収納できるというのが触れ込みです。

しかしながらブロードも…原付としては高額であり、排気量の割に大きく重い車体がネックとなり販売は苦戦。

1代限りでどちらも幕を下ろすことになりました。

そして姉妹車の中で最後となる1996年に登場したのが、今回の主役であるジョーカーです。

本日の主役 ジョーカー

出典:BikeBros.

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本題

リードの兄弟車として…そしてキャビーナ、ブロード、ジョーカーの3姉妹として登場したわけですが3姉妹の中では最も成功した車種…でしょうかね?

全長1,885m、全幅0.935mという大柄なボディであり、なめらかな曲線で後ろに繋がるデザインがより大きく見えるポイント。

各所にメッキパーツを採用することでアメリカンらしさを押し出したモデルでしたね。

アメリカンらしさ…と言えば、左右に大きく広がったハンドルもポイントでしょう。

アメリカンカスタムが根本にあることもあってか、ジョーカー用のカスタムパーツも当時は豊富。

外装を弄るパーツが多かったのも特徴かもしれません。

1996年8月にまずはジョーカー50が登場し、同年10月にジョーカー90が登場。

1997年にはマイナーチェンジという名のカラーチェンジを行いましたが、残念ながら1999年に排ガス規制によって生産終了となる短命モデルとなりました。

短命とはなったものの…不人気と言うよりは、排ガス規制により仕方なくと言った方が正しいかも?

(1998年10月に施行された排ガス規制に対応させなかったので、継続車生産期限の1998年8月で終了)

ちなみにジョーカーは海外向けにも生産されており、主にヨーロッパ向けの輸出仕様が作られていましたね。

ちなみに輸出仕様はホンダのアメリカンシリーズに合わせてかShadow50/90と、シャドウの名が与えられていました。

逆輸入の形で日本にも入ってきたことがあるらしいですが…自分は見たことがありません。

不人気では無かった…という根拠ではないですが、実はコピー車両が世界では出回っているようですね。

遡るとベスパに行き着きそうなイタリアンモチーフのスクーターは今でも数多く存在することを考えると、決して人気車種とは言えなかったでしょうが…現在でも根強いファンがいるのがジョーカーだったりします。

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思い出話

そんなジョーカーですが、友人の妹が50ccの方に乗っていました。

元々は友人のバイクだったようですが、移動に足が必要な妹に取られた…というのが正解かもしれませんが。

最初に見た時は、やはりとても50とは思えない大柄なボディが印象的でしたね。

当時は既に2000年代の前半となっており、ジョーカーは生産終了となっていたため…あまり周囲では見かけない車種でもありました。

と言うか…自分はこの車両以外に走っているのを見たことが無い気がする。

そんな友人のジョーカーですが、最大の思い出話はと言うと「軽油を入れられたこと」でしょう。

当時(2000年代前半)は徐々にセルフスタンドが増えてきている時期でした。

いつからセルフ式のガソリンスタンドがあるのかと調べたら、1998年4月の規制緩和によりセリフSSが登場したようです。

当時はまだまだ有人のスタンドもありましたが、セルフSSの方がフルSSよりも数円安かったんですよね。

サービスが無い分当たり前とも言えますが…。

学生でお金の無い我々は当然フルSSではなくセルフSSを選ぶわけで、それは妹さんも同じだったのでしょう。

フルSSであれば何も言わなくてもレギュラーを入れてくれたであろうと思いますが、セルフSSのために給油ホースのところには誰もいない。

バイクになど全く興味の無い妹さんが3種類あるガソリンの違いなどわかるハズも無く。

とりあえず「1番安かったから」という理由で軽油を入れたそうです。

今でも時々聞きますよね、「軽自動車だから軽油かと思った」という話。

幸か不幸か…ガソリンタンクに残っていた量が多かったのか、キャブ内に残っていたガソリンだけで足りたのか、何事も無く無事に家まで帰れた妹さん。

とばっちりを受けたのが、次の機会でジョーカーに乗ろうとしたお兄ちゃん。

エンジンがかからず妹に話を聞いたところ、軽油を入れたことが発覚しましたとさ。

灯油ポンプを使ってタンクから燃料を抜き、キャブ内の混合燃料も抜き、プラグ清掃後に新たにレギュラーガソリンを入れて無事に動くようになったようですが…大変だったそうで。

後ほど調べてみるとこのケース(ガソリン車に軽油)は復活するようですが、逆のケース(ディーゼル車にレギュラー)はかなりマズいようですね…。

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