ツーリング中に何かあった時のために、ある程度の工具って持っておきたいですよね。
純正の車載工具では不安があるものの…あまり色々と工具を持ちたくないもの。
荷物を減らすためにも極力コンパクトにしつつ、それでいてちょっとしたトラブルは解決できるレベルにしておきたい!
今回は自分が今のところ行き着いたコンパクトなおすすめセットを紹介します!
工具に絞って紹介しますので、タイラップとかの小物は最後にあっさりとだけ。
Contents
バイクの車載工具セット【純正】をチェック!
ケース
フックレンチ
差し替え式ドライバー(プラス,マイナス)
プラグレンチ
ドライバーのグリップ
14×17のスパナ
10×12のスパナ
まずは自分のXTZ125の場合、純正で装備している車載工具は上記の通りです。
純正の車載工具って「ちゃちぃ」とか「使えない」とか「ナメる」とか散々に酷評されることが多いですが…入り組みに関してはなかなか参考になります。
と言うのも純正の車載工具というのは、車種ごとに色々と考えて内容を決めているからなんですね。
しかし精度の方はやっぱり今一つなのは事実で、あくまでも緊急時のトラブルを乗り越えられれば良い…という考えで作られているように思います。
中身に関してもよく考えられている…とは言ったものの、やはり寂しいと言うか足りないと言うか…これだけで大丈夫なのか?というのも事実。
純正の車載工具をベースに、入り組みを色々と考えてみましょう。
バイクの車載工具セットを入れ替える【おすすめ超コンパクト仕様】
ケース
ビットホルダー
ビット(1/4変換,プラス2サイズ,マイナス,ヘックス3サイズ)
マルチフレックスビットセット
1/4ソケット,4サイズ
ロッキングバイス
モンキーレンチ
スパナ,3サイズ
今のところ行き着いた入り組みが上記の通りです。
自分は純正の車載工具を降ろしていないので上記画像には写っていませんが、入れ替えるのであればプラグレンチは移植すると良いかと。
フックレンチは…まぁ出先でプリロード変えることは無いだろうしいらないかな。
ケース
まずはケースですが、アストロプロダクツのツールポーチのSサイズです。
メーカー公式によると横が165mmの縦が145mmとなっていますが、自分のを測定すると160×135くらい。
材質には「1200D/PVC」と書かれているので、1200デニールのポリ塩化ビニルってことかと。
デニールってのは生地の厚み…と言うか糸の太さ?らしいけど、1200Dがどの程度かってのは知らん。
ナイロンっぽい手触りで結構ゴワゴワ系というか硬め、結構丈夫そうな雰囲気をかもしだしています。
簡単に破れやしなそうな感じではあるものの…刃物はダメっぽい印象。
まぁケースなんて何でも良いんですよ。
お値段297円という驚き価格なのでコイツをチョイス。
ビットホルダー&ビット
1/4アダプター
プラス(2番,3番)
マイナス(5.5mm)
ヘックス(4mm,5mm,6mm)
この後に詳しく紹介しますが、マルチフレックスビットセットという神ツールに出会ったのでビットを使っています。
ビットホルダーはアストロの2個セットで209円のやつ。
ぶっちゃけ何でも良かった&1つで良かったけど、これしか売ってなかった。
本音を言うと…ソケットレールに取り付ける用の足の部分が無いタイプの方がコンパクトでよろしい。
1/4アダプターはビットの差し込みから1/4の差し込みに変換するタイプ。
これを使うことでシブイチのソケットが使用可能に!
これがかなりコンパクト化のキモと言って良いかと。
プラスのビットは一般的な2番と3番。
2番があれば何とかなっちゃうとは思うけど、XTZ125は外装の一部が3番サイズなので。
マイナスのビットは正直使わないと思うものの…一応装備。
イザという時にはタガネ代わりにガリガリと削るのに使われる可能性の高い可哀そうなヤツ。
ぶっちゃけマイナスドライバーって正しい使い方しないよね。
ヘックスはバイクに合わせて選ぶことになるが、大抵の場合は4,5,6mmといったところ。
車種によってはあまり使わないかもですが、自分は後から付けたハンドガードのボルトがヘックスのため装備。
マルチフレックスビットセット&ソケット
マルチフレックスビットセット
1/4ソケット(8,10,12,14mm)
これがハッキリ言って神ツール!
パッと見はただのビットラチェット?とエクステンションでしかないのですが…。
先ほどの1/4アダプターと組み合わせて1/4ラチェットに。
エクステンションを使えば奥まった部分にもアクセス可能!
エクステンションを後ろに差し込めば、ロングラチェットに変身。
とここまでは普通だと思いますが、コイツの凄いところはT字レンチに変身するところ!
ラチェットがあればT字レンチのメリットって薄いように思うけど、緩まないプラスのネジとかでは大違い!
押す方向に力をかけやすいT字の方が遥かにナメずに作業が可能です。
ちなみにコイツは恐らくDEENのマルチパーパスビットラチェットと出処は同じと思われます。
その仮定が正しければ自分が買ったe-choiceのマルチフレックスビットセットの方がお買い得な価格設定となっております。
ちなみにその辺りの考察や、この神ツールの使い方の詳細やレビューは別記事が詳しいのでそちらもどうぞ。
そういえば最近ヤマハがクラファンで「防災ライダーFIST-AID」なるものをやっておりました。(既に終了)
そこで紹介されている「I’ll be bacck kit」という車載工具のセットにも、DEENのマルチパーパスビットラチェットが含まれています。
ヤマハよりも先に目を付けてやったぜこんちくちょう。
(いや、目を付けたのは知らんけど)
コイツを使うことでドライバーや六角レンチといった、長物を減らすことができるのが大きい。
軽さとコンパクトさの両面に貢献してくれる偉いヤツです。
ソケットは自分のバイクで使うサイズを用意。
と言っても大抵は8,10,12,14mmとなるでしょう。
収納袋の中でバラバラになるのが嫌な方は、ソケットホルダーを使いましょう。
自分もコンパクトで安いのがあれば…と思いつつも、ビットほどバラバラでも困らないので放置中。
そうそうソケットには6角と12角があるけど、バイクなら12角の方が便利だと思います。
6角の方がナメにくいから力がかけられるんだけど、12角は半分の角度で振れるから小回りが利く。
とは言っても入り組んだ車と違って、バイクでラチェットが触れない…なんてことは無いと思うけど。
ん?自分?自分のは6角です。
だってアストロで12角の安いの売ってなかったんだもん。
ロッキングバイス
ロッキングバイスとかロッキングプライヤーとか言われる商品。
口を閉じた状態で固定できるのが最大の特徴で、その機能を使えば折れたブレーキレバーやブレーキペダルの代わりとして使うことも!
もちろんペンチ代わりに何かを掴んで曲げる…なんて使い方もOK…なのかな?
正しい使い方としてはNGかもしれないけど、緊急時のための車載工具だからOKということにしよう。
そしてこれまたロック機構の利点ですが、場合によってはナメたボルトの頭を掴んで回す…ことができる時がある。
できない時もある…けど。
ヤーマハさんのI’ll be back kitでは普通のプライヤーが入っていたけど、自分としてはロッキングバイスの方がおすすめ。
唯一?劣るのはワイヤーが切れないことくらいじゃないかと。
これまたぶっちゃけ何でも良いと思うけど、あんまり大きいと使い勝手が悪い。
あとは口の細いストレートタイプの方が折れたレバーの代わりにはしやすい。
(ボルトの頭とかは掴みにくいけど)
ということで自分はアストロのストレート125mmを使用中。
モンキーレンチ&スパナ
モンキーレンチ(最大開口20mm,155mm)
スパナ3本(8×10,10×12,12×14)
スパナは車載工具のままでもOKかなとも思います。
基本的にスパナを使うところなんて…ミラーくらいしか思いつかないし。
純正の車載工具からは17mmが無くなっているけど、ハッキリ言って17mmのスパナなんて出番が無い。
17mm使っている所と言ってすぐに思い浮かぶのがアクスルシャフト(17mm,19mm)だけど、オープンスパナで緩めたいとは思えない…。
自分みたいな非力野郎だとメガネレンチが必要。
もしどうしてもそういう状況に陥ったときのために、モンキーレンチがある…つもり。
メガネレンチと言えば、片側オープンスパナで片側メガネになっているコンビネーションレンチってのもあるけど…サイズ分だけ本数が必要になるのがネック。
力を入れる必要があるところは、基本的にソケットを使う方向で解決している。
(ソケットが入らないけど硬く締まっている…なんて場所もあるだろうけど、出先で触るところで思い付くところがない)
モンキーレンチはバーコの8070と思われる、長さが155mmで最大20mmまで顎が開くタイプ。
スパナはKTCと…なぜかここだけ無駄に豪華なラインナップ。
バイクの車載工具に関して色々と考える!
ここまでが自分の中での車載工具の基本セット。
この他に小物類として下記の物があると便利です。
タイラップ
アルミテープ
カッターorハサミ
タイラップ…別名結束バンドは言わずもがな。
ある程度ではあるものの大は小を兼ねる傾向があるので、5mmくらいので長めのを数本持っておくと便利。
アルミテープは粘着力の高さと耐熱性の高さが魅力です。
転倒してクランクケースを割っちゃった…なんて時はガムテープだと修理できないけどアルミテープなら傷が小さければオイル漏れが止められる…時もあります。
さっきから何回か出てきているヤマハのI’ll be back kitではダクトテープが入っていますね。
どっちが良いのかは…誰かダクトテープ使っている方教えてください。
カッターは何にでも使える反面使いにくいもの。
切ることだけならハサミに軍配が上がりますね。
あとは林道ツーリングなどを行う方は、パンク修理ができる装備があると安心です。
チューブレスなら良いけど…チューブタイヤだと結構大荷物になるので、自分は今のところ悩み中。
タイヤ外すために17,19mmのメガネが必要だし、タイヤレバーも必要。
更には空気入れも必要ということでかなりの荷物になるものの…電波状況の悪い林道でパンクしたら立ち往生。
最悪バイクを捨てて徒歩で下山して…ってことになってしまう。
Motion ProとかDRC PROとかから、タイヤレバーとメガネが一体型のコンビレンチも販売中。
これはなかなかのアイディア商品ですね。
まとめ
ということでまとめます。
車載工具は純正品を参考にグレードアップ!
マルチフレックスビットセットは神ツール
自分も含めて普通の人はこんなもんで困ることはないかなと。
これで対応できないようなトラブル時には潔くJAFやレッカーを。
ただ…林道走るならパンク修理は必須スキル…なのは事実なんだよなぁ…。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。