XTZ125の中国仕様が生産終了となったようで、近年新車が手に入らない状態が続いていましたよね。
しかし2022年頃からかフィリピン仕様を輸入するお店が現れ、新たにXTZ125の新車が手に入るようになりました。
となると気になるのは…フィリピン仕様と中国仕様の違いは何か…ですよね。
フィリピン仕様は新型と言えるのか、それとも既存車種の生産国違いなのか。
その辺りも含めて、色々と調べてみました。
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【XTZ125】フィリピン仕様と中国仕様の違い
まず結論として、フィリピン仕様と中国仕様は基本的に同じ車両と見て良さそうです。
細かい部分に違いがあり、それは恐らく製造国の違いによるものかと。
真相はわかりませんが…中国仕様は中国生産だったらしく、フィリピン仕様はフィリピン生産という話ですね。
そのため部品供給の関係なのか…その国の固有の事情なのか…その辺りは不明ですが、製造国によって細部が異なるというのはXTZ125に限った話では無い様子。
現時点でわかっているフィリピン仕様と中国仕様の違いをまとめてみました。
※自分はフィリピン仕様の実車を確認できていません。
間違いや他の違いがありましたら「そっと優しく」教えて下さい。
フィリピン仕様 | 中国仕様 | |
エンジンチェックランプ | 有 | 無 |
アクセルワイヤー | 2本 | 1本 |
右側スイッチ | 別体型 | 一体型 |
左側スイッチ | ライト無 | ライト有 |
スロットルポジションセンサー | 有 | 無 |
チャコールキャニスター | 無 | 有 |
カラーリング | 各部に違いあり |
ちなみに下記画像の上がフィリピン仕様、下が中国仕様です。
出典:YAMAHA PH
エンジンチェックランプ
フィリピン仕様にはメーター左下…と言うべきか…フロントフォーク左側との間…にランプが追加されています。
これはどうやらエンジンチェックランプとなっているようですね。
スロットルポジションセンサーが付いていることを考えると…センサーが故障した際にエンジンチェックランプが点灯する?
アクセルワイヤー
中国仕様では1本だったアクセルワイヤーが、フィリピン仕様では2本になっています。
もう少し詳しく言うと、中国仕様ではアクセルを引いた時(開けた時)に機能しているワイヤー1本のみとなっています。
対してフィリピン仕様ではアクセルを戻した時(閉じた時)に機能しているワイヤーが追加となり、引き戻しで2本となっています。
中国仕様が1本で問題無いことからもわかりますが…何も無ければ1本でも問題ありません。
戻し側はリターンスプリングで戻しているので。
ただし何かのトラブルでアクセルが戻らない時に、戻し側にもワイヤーが通っていれば強制的にアクセルをオフにすることが可能です。
あとは出先でアクセルワイヤーが切れた際に、2本あれば切れていない方を引き側にすることで応急処置が可能という利点も。
何にせよ2本のデメリットというのは思い付かないので(交換時に2倍!くらい?)、中国仕様乗りとしてはここは羨ましいですね。
右側スイッチ
アクセルワイヤーが1本と2本の違いによるのか…その辺りは不明ですが、右側のスイッチボックスが変更されています。
中国仕様はスロットルとスイッチボックスが一緒になっている一体型。
フィリピン仕様は別々になっている別体型となっています。
左側スイッチ
左側スイッチですが、中国仕様にはライトのONOFFスイッチがあります。
対してフィリピン仕様ではONOFFスイッチが付いていません。
現地の法律は不明ですが…中国ではバイクは常時点灯の必要が無い?のでしょうかね。
フィリピンの法律も知りませんが…日本では基本的にバイクのヘッドライトは常時点灯が義務。
法改正前の1998年4月以前のバイクであれば、日中にライトOFFで走っていても違反では無いようですが…XTZ125は法改正後のバイクです。
逆輸入車の扱いは正直詳しくないのでわからないですが、無用なトラブルを避けるためにも中国仕様でも走行中は常時ONにしておいた方が無難です。
ただ、ONOFFスイッチが付いているとアイドリング中にライトを消してバッテリーへの負荷を軽くしたりと便利なのは事実。
自分は月に数回乗れるか乗れないかなので…帰宅時には家の近くでフューエルコックをOFFにしています。
それでも駐車場で多少アイドリングしてキャブ内のガソリンを使い切ることになりますので、ライトをOFFにしておけるのはありがたい仕様ですね。
スロットルポジションセンサー
恐らくですが、エンジンチェックランプに伴ってスロットルポジションセンサーが付きました。
いや、むしろ逆か?
スロットルポジションセンサーが搭載されたからエンジンチェックランプが付いたと言った方が正しいかもしれません。
スロットルポジションセンサーが入ったことでマッピングが2次元から3次元になったと思われますので…体感できるかは別としてフィリピン仕様が少し羨ましいですね。
チャコールキャニスター
中国仕様に付いていたチャコールキャニスターがフィリピン仕様では無くなっているように見えます。
その名の通りに活性炭を用いてガソリン蒸気を大気中に放出しないための装置です。
要は大気汚染防止のための装備なのですが…中国よりもフィリピンの方が規制が甘いのだろうか…?
カラーリング
ボディカラーはもちろん、細かく見ていくと細部にも色の違いが見られます。
いわゆるボディカラーは好みの問題となりますが…個人的には中国仕様の方がカッコいい。
フィリピン仕様はサイドのカバーの白の面積が大き過ぎる…気がするんだよなぁ(個人の感想です)
ライト上のゼッケンスペースも間が抜けている気がするし…(繰り返しますが個人の感想です)
しかし!金属部品は圧倒的にフィリピン仕様の方がカッコいい!
写真写りの問題かもしれませんが…中国仕様はフロントフォークのアウターやエンジン、更にはスイングアームといった金属が白めのシルバー。
対してフィリピン仕様はガンメタのような黒味がかったシルバーとなっています。
これも好みの問題だとは思いますが…金属部品は重圧感があった方がカッコいいと思うんだよなぁ。
それと、個人的に1番フィリピン仕様で羨ましいのがマフラーカバー!
中国仕様は安っぽさ溢れる、プラスチッキーなシルバーと言うかグレーと言うか…という色です。(いやまぁプラスチック製なんだけどね)
対してフィリピン仕様は無駄にカッコいい、クローム調のメッキ仕様となっています!
無駄かもしれませんが…カッコいい、これは個人的にはかなりカッコいいと思います。
【XTZ125】フィリピン仕様は新型なのか?
先ほども書きましたが、フィリピン仕様のXTZ125は中国仕様と同じ型と見て間違いないかと。
新型ということではなく、生産国による仕様の違い…と考えた方が正しいように思います。
【XTZ125】値上がり問題
生産終了となってから中国仕様の新車も値上がりがありましたので、フィリピン仕様も当時と同等…なのかもしれませんが。
現在パッと調べてみると、フィリピン仕様は支払総額で35~40万円程度という感じになっています。
自分が購入した2019年には25万円までしなかったハズ。
確か車両価格は20万円を切る金額となっており、今よりも10万円くらいは安かったということになりますね。
昨今の情勢などを考えると値上がりもやむなしであり、それでも他の車種に比べたらお手頃価格なのかとは思いますが…。
まとめ
ということでまとめます。
フィリピン仕様と中国仕様の違いをチェック
型式としては同じで違いは生産国の都合?
何はともあれフィリピン仕様は中国仕様とほぼ同じように考えて良さそうです。
となると部品の互換性もあると考えられそう。
多少値上がりはしているものの…それでも買いやすいオフローダーとして裾野を広げていってほしいですね。
そして現XTZ125乗りの方にも、部品供給が延命されたという利点が!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。