APキャンピングナイフを買った話【レビュー】十徳ナイフと銃刀法違反の関係！

比較的安価な工具を販売していることで、バイクや車業界では有名なアストロプロダクツさん。

ここでAPキャンピングナイフ、マルチファンクションナイフなるものを購入しました。

ぶっちゃけこの手の製品って…あまり使い勝手が良いわけではないんですよね。

ですが、ついつい欲しくなってしまう…物欲を刺激する何かがあるのも事実。

 

今のところキャンプツーリングまでの予定は無いですが、コーヒーツーリングくらいは行きますので。

あれば便利かなと思って購入してみましたよ。

なかなか魅力的な価格ですので、気になる方もいるかと思いレビューしてみます。

 

更に、この手のアイテムで気になるのは銃刀法違反や軽犯罪法違反。

この辺りについても紹介したいと思います。

APキャンピングナイフを買った話【レビュー】

キャンピングナイフという名称ですが、いわゆるアーミーナイフとかマルチツールなんて言われる製品ですね。

年齢のいった方ですと、十徳ナイフと言った方がピンとくるかもしれません。

APキャンピングナイフの基本情報

 

ちなみに機能に関してはこんな感じで14種類となっています。

 

全部開けてみるとこんな感じですね。

APキャンピングナイフの使用感

ぶっちゃけ使うであろうものはブレード、缶切り、ハサミくらいでしょう。

ちなみに、自分はビクトリノックスの製品も所有しています。

結構昔からなので…正確な製品名は不明ですが、現行のスタンダード・スパルタンと同じものだと思いますよ。

 

ビクトリノックスと比較しては可哀そうなお値段ですが…意外や意外、思ったよりもしっかりしています。

1,000円を切る商品なのに、この手のアイテムの弱点であるガタつきも少ないかと。

アルマイトも綺麗ですし、穴部分もしっかりと面取りされていて好印象。

（アルマイトかけてから面取りするんだ…とは思いましたが…）

 

ぶっちゃけ、ほとんど使わない物ですのでこんなんで（自分は）十分です。

缶詰買ったら…今時珍しい缶切りが必要なタイプだった、とか。

カップラーメンのスープや具材の切り口が見つからない…切れない、とか。

そんな時くらいしか使わないでしょう。

 

今回この製品を選んだ理由…と言いますか、ビクトリノックスを持っているのに買い足した理由は大きく分けて2つです。

APキャンピングナイフを選んだ理由

こいつを選んだ理由ですが、大きく分けて2つです。

 

まずハサミですが、〇〇ナイフなんて名称のようにナイフがメインと思われがちですが…大事なのはハサミです。

自分みたいなエセキャンパーはナイフ使わないんです。

 

やることと言ったらお湯を沸かしてコーヒー飲むか、カップラーメン食べるだけ。

キャンパーですらない。

日常生活でナイフってあまり使わないですよね？

 

バイク乗った出先で「何か切りたい」と思った時に欲しいのってハサミなんです。

ビクトリノックスにはハサミが付いていない…。

（もちろん付いている製品もあります）

ナイフでも切れなくはないですが…ハサミの方が圧倒的に便利です。

 

続いてお値段が魅力的。

何せ780円（税抜）ですので。

セールなどを狙えばもっと安く手に入るかと思われます。

 

価格に関しては…もちろん自分が貧乏だから…というのはありますが、大きな理由があるんです。

…まぁこれも「貧乏だから」に繋がると言えば繋がるけど。

それが銃刀法違反と軽犯罪法違反です。

十徳ナイフと銃刀法違反・軽犯罪法違反

銃刀法違反

まず銃刀法違反ですが、こちらはまずあり得ないです。

というのも、刃渡り6センチを超える刃物と定められており…この手のマルチツールやアーミーナイフで6cm以上のブレードを持った製品は少ないです。

APキャンピングナイフは5.5センチ程度です。

 

林道を走る方で、道を作るためにナタなんかを持っている方がいますが…そういった方はこちらの法律にも注意が必要かもしれません。

ちなみに2年以下の懲役または30万円以下の罰金だそうで…。

前科持ちになります。

軽犯罪法違反

注意すべきはこちらの法律です。

軽犯罪法第1条2号に「正当な理由なく刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」というものがあります。

これに該当する者は「拘留又は科料に処する」となっています。

 

じゃあ俺はキャンプで使うから正当な理由だ、と思いますが…ところがどっこい。

これはかなりの確率で正当な理由として認められないそうで。

町内会のスイカ割りで使ったバットを持っていて、軽犯罪法違反となった方もいるそうで…。

まぁ現場の警察官の裁量次第ということなんですが…声をかけられたら諦めましょうと…。

 

そうそう「隠して」となっているので、堂々と見せびらかせば良いんじゃないかと。

ほらキーホルダーも付いてるので、リュックにでもぶら下げておきましょうや…。

どうやらこちらは迷惑防止条例違反になるそうで…。

迷惑防止条例は都道府県によって微妙に異なるのですが、大抵「公共の場所又は公共の乗物において、正当な理由がないのに、刃物、鉄棒、木刀その他人の身体に危害を加えるのに使用されるような物を、公衆に対し不安を覚えさせるような方法で携帯してはならない」となっています。

 

じゃあ俺はキャンプで使うから正当な理由だ、と…以下略。

マルチツールはオシャンティでカッコいいから、キーホルダーにしておけば「あの人素敵」とはなっても「公衆に不安を覚えさせるような」ことにはならないでしょと。

これも警察官の裁量次第ですので…以下略。

 

まぁつまり警察に声をかけられたらアウトってことです。

じゃどうなるのか、拘留または科料に処するとなっていますが…今までに犯罪歴が無ければ不起訴となり前科は付かないケースが多いようで。

起訴されたら前科持ちになるそうです。

 

3時間くらい不愉快な態度を取られて調書を作られ、写真撮影と指紋の採取と…まるで犯罪者のような扱い。

まるで…じゃなくて犯罪者か…。

アーミーナイフは没収となります。

アーミーナイフって言葉が悪いよね、マルチツールにしよう。

 

とグダグダと書いてきましたが、簡単に言うと没収されるということです。

そんな状況で、数千円もするビクトリノックス持ってられるほど金持ちじゃねぇっての。

780円でさえも没収されれば痛いですが…。

軽犯罪法違反に対する対策

ハッキリ言って無いです。

警察の裁量次第ですので、言いがかり的にやられた方も多いみたい。

 

とは言ってもあちらも人間ですので、協力的な態度を取りつつも毅然とした態度を取るのがポイントかと。

言葉は悪いですが、「あぁコイツめんどくせぇな」と思わせるとでも言いましょうか？

好戦的な態度をとると「絶対に逮捕してやるマン」に変わる可能性もあるので…。

 

それと、もっと大事なのは「正当な理由」をいかに作るか。

キャンプのために使うわけで、それ以外には使えない（使えにくい）状況にしておくのが良いかと。

それでも難癖付けられたらダメですけどね…。

 

自分は袋に入れて、更にクッカーの中に入れています。

クッカーも袋に入れますので、「それだけ厳重に隠していた」なんて言われた日には発狂モンですが。

まぁ客観的に見た時に「キャンプのために持っていた・必要だった」という状況をいかに作れるか…だと思います。

 

あとはお値段は上がりますが、ビクトリノックスからブレードレスという製品も出ています。

今はジェットセッターって名前なんですねぇ。

名前の通りナイフが付いてないので、こちらなら軽犯罪法違反にはならないでしょう。

せっかく見つけて歓喜して、ナイフがないってことにガッカリ、「ハサミが軽犯罪法違反だ！」…そんなお巡りさんはいないっすよね？

 

使わないとは思うけど…缶切りは付いててほしかったなぁ…。

まとめ

ということでまとめます。

 

APキャンピングナイフは780円にしては出来が良さそうです。

とりあえずナイフとハサミと缶切りは使ってみました。

もちろん、普通に使えますよ。

 

持ってても使う機会はほぼ無いですが、イザって時には役に立つかもです。

イザって時が警察の職務質問じゃないことを祈るばかり。

軽犯罪法違反になる可能性がありますよ、と。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。