XTZ125の最高速度ってどのくらいなんでしょうか?
125ccだしオフロードバイクだし…まぁ大したことないわけですが…それが故に気になる方も多いのでは?
果たしてノーマル状態でどのくらい出るのか…実測値と計算値を求めてみました!
結論から言ってしまうと、100km/hに届かないくらいです。
XTZ125の最高速度はどのくらい?
XTZ125の最高速度ですが、100km/hに届かないくらい…となりそうです。
前提として、2019年3月に購入した中国製のXTZ125に関してです。
他の年式や…特にブラジル製は違う可能性が高いので参考程度で。
中国製でも古いのはキャブが違ってパワーがもう少しある…らしい?
ブラジル勢は中国製よりもパワーがある…らしいですね。
では実測値と計算値の両方を見ていきましょう。
XTZ125の最高速【実測値】
公道での最高速アタックはダメ絶対です。
公道ではルールとマナーを守って走りましょう。
さて、お約束を書いたところで…実測値はメーター読み100km/hに届くか届かないか…といったところでした。
125ccという排気量のため…高速に乗れないんですよねぇ…。
ということで、今回は某所の私有地にて最高速をチェックすることに。
道はアスファルトで勾配はほぼ無し、距離もかなりあるので結構正確…じゃなかろうか?
エンジンは回り切っている感じだったので、あれ以上道が長くてもこれ以上は出ないかと思われ。
これまたお約束として…。
私有地で試す場合でも所有者の許可を得た上で安全面に配慮して行って下さい。
この記事は最高速アタックを推奨するものではありません。
XTZ125の最高速【計算値】
実測値が全て…と言えばその通りなのですが、果たしてそれが本当に合っているのか計算もしてみました。
と、その前に…XTZ125は取説に最高速度が書いてあるんです!
昔のバイクってカタログとかに最高速が書いてあったんだけど、今ではめっきり見なくなったもんです。
ちなみに、取説によると…93km/hだそうです!
さて計算値も求めてみたいと思いますが、バイクの最高速って後輪のサイズと回転数がわかれば求めることが可能です。
後輪の回転数は…エンジンの回転数と各ギア比から算出すれば求められますよ。
ちなみに計算式としては下記の通り。
{(タイヤ幅×扁平率+タイヤの内径)×円周率}×{エンジン回転数/(1次減速比×2次減速比×5速のギア比)}
前半の{}内がタイヤの外周となり、後半の{}内がタイヤの回転数になりますね。
XTZ125の場合の各数字は下記の通り。
タイヤ幅:110mm→0.00011m
扁平率:80→80%→0.8
タイヤの内径:18インチ→0.0004572m
エンジン回転数:8,000rpm→480,000rph
1次減速比:68/20→3.400
2次減速比:48/14→3.429
5速のギア比:21/24→0.875
必ずしもタイヤ幅・扁平率・インチ数から正確な外周が出るわけではないが…当たらずとも遠からずな寸法にはなる。
(同じタイヤサイズでも銘柄によって結構差があるんだよね…)
エンジンの回転数はピークパワー時が7,800rpmと取説に書いてあったので…まぁ最高で+200rpmくらいかなと…。
つまりは結構適当。
各減速比も取説を参照。
1次減速比はエンジンのクランクシャフトとドライブシャフトのところ。
2次減速比はいわゆるスプロケット。(48Tがリアで14Tがフロント)
5速の減速比(ミッション変速比)は5速時のドライブシャフトとドリブンシャフトのところ。
で計算してやると…約92km/hということに。
おぉ!ほぼ取説通りじゃあないですか。
ちなみにこの計算は理論値となっており、実際には空気抵抗や路面の抵抗でそんなに出ないかも?という可能性も含んでいます。
パワーが足りないと空気抵抗や路面抵抗に負けて、エンジンが計算値まで回せないってことですね。
この、ある車速を維持するのに必要なパワーも計算から求めることが可能です。
計算式はこんな感じ。
(空気抵抗係数×車速×車速+転がり抵抗係数×重量)×車速/270
今回のケースなら下記の通り
空気抵抗係数:0.00235
転がり抵抗係数:0.014
車速:92km/h
重量:189kg
空気抵抗係数と転がり抵抗係数はホンダ技研のプレスインフォメーションより抜粋。
バイクだと大体こんなもんだそうだ。
重量はXTZ125の場合は取説に119kgと書いてあり、恐らくこれが装備重量。
これにライダーが70kgと仮定して、189kgで計算。
(正直、重量は30kgくらい増えたところで誤差みたいなもの)
これで計算すると、XTZ125は92km/hを維持するのに7.68PS必要となります。
XTZ125のパワーはカタログ値が7.1kWなので、9.65PSということに。
つまり、パワーの限界ではなくギア比の問題でこれ以上速度が出ないってことですね。
となると、タイヤサイズとギア比から計算した数字が正解ということに。
(そもそも計算値が実測とほぼ同じだし…)
言い換えると、スプロケットを変えるとかで減速比を変えてやれば最高速は伸ばせるということ。
ちなみに119kgが乾燥重量だった…とか、俺デブなんだよね…ってパターンに向けて+30kgの219kgで計算しても7.82PSとなる。
正直30kgくらい増えても誤差なのです。
ただし…車速が100km/hで計算すると、必要な馬力は9.68PSとなるので…スプロケ変えたところで100km/hくらいで頭打ちかも?
と言ってもリアならば3丁(45T)、フロントならば1丁(15T)で、計算上の最高速は100km/hとなるので…良い線っちゃあ良い線かもしれないですね。
まとめ
ということで、まとめます。
XTZ125の最高速度は100km/hに届かないくらいです。
実測でも計算値でもそのくらいになり、ギア比によって頭打ちとなることが判明。
スプロケット等で減速比を変えることで、もう少しギア比を伸ばすことは可能です。
計算上は、リア45Tに変更orフロント15Tに変更で100km/hが限界か?
実際にスプロケ変えている方は、実際どうなるか是非とも教えて欲しいところです。
自分は…スプロケ変えるとしてもショートにしちゃうだろうから…。
また、計算が間違っていたらこっそりと教えて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。