元々は2019年5月に書いた記事ですが、情報が古くなったために2023年3月にブラッシュアップしました。
今回は、中華XTZ125に履かせるタイヤを考えてみたいと思います。
今のところ純正で履いている中華タイヤに不満はありませんが…林道走行が楽しかったこともあり、純正タイヤの評判が悪いこともあり…タイヤ交換が気になっていますよ。
もっと良いタイヤにしたら結構ガンガン走れてしまったり?
そうそう、オンロード重視でオフはほとんど走らない…なんて方もいるでしょう。
そっちも気になったので、XTZ125が履けるタイヤで①オン寄り、②オフ寄り、③マルチに使えそう、な3パターンを見てみたいと思います。
まず、その前に大切なのはタイヤサイズ!ですよね。
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XTZ125の純正タイヤサイズはいくつ?
XTZ125の純正タイヤサイズですが、フロントが80/90-21でリアが110/80-18です。
ついでにホイールサイズは、フロントが1.60×21でリアが1.85×18だそうですよ。
なのですが…どうも国産バイクではこのサイズを採用している車種が無いようで…。
タイヤサイズに関しては、あくまでも基本は純正サイズ。
そして銘柄は前後で合わせることが自分のモットーです。
幅は適合リム幅の範囲内であれば別段問題は無いのですが、適合リム幅の範囲内ですと…必然的にほぼ同じ幅になります。
扁平率を変えると外径が変わりますので、干渉の心配や前後バランスの問題が。
XTZ125には車高調整機能はありませんし、フォークの突き出しやリアサスのプリロード調整は正しくは車高を調整するものではありません。
と考えると純正サイズになるのですが…あまりにも選択肢が無さすぎる!
ということで比較的近しいサイズで…一般的なオフロードタイヤのサイズとなると、2.75-21の4.10-18に。
これであれば比較的タイヤが選べるようになりますね。
ちなみに外径はタイヤの銘柄によっても異なりますが、こんな感じになります。
(自分が調べた範囲での、タイヤメーカーが公表している外径を基に記載)
80/90-21・・・684mm
2.75-21・・・689mm
110/80-18・・・640mm
4.10-18・・・645mm
このくらいであれば許容範囲内と言えるでしょう。
またロードインデックスというタイヤの最大負荷能力と、速度記号があるのですが、純正はフロントが48Pでリアが58Pです。
自分が調べた範囲では2.75-21と4.10-18のタイヤは45Pの59Pという製品がほとんどとなり、厳密に言うとフロントの最大負荷能力が足りません。
空気圧との兼ね合いですので、多少空気圧を上げるのがベターとなりますが…どのくらい上げれば良いのか等々は複雑な計算が必要です。
ということで便利な言葉「自己責任」を使い、タイヤサイズを変える際は自己責任でお願いします。
またタイヤには標準リム幅と許容リム幅があり、標準リム幅が同じであるのがベスト(XTZならF1.6のR1.85)
最低でも許容リム幅の中から外れないようにしてください。
タイヤ交換で何を履かせるべきか考えてみた!
2023年3月現在、適合するサイズがあるタイヤをザザッと調べてみました。
サイズの〇は純正サイズ(80/90-21、110/80-18)です。
△はインチサイズ(2.75-21、4.10-21)です。
※価格は2023.03.15時点でのWebike調べ
メーカー | 銘柄 | タイプ | サイズ | 価格 |
ブリヂストン | BATTLE WING BW-201/202 | ON | △ |
\8,063 \8,995 |
TRAIL WING TW301/302 | 兼用 | △ |
\7,421 \8,188 |
|
GRITTY ED03/04 | OFF | △ |
\9,302 ¥10,206 |
|
ダンロップ | D603 | OFF | △ |
\7,372 \8,107 |
D604 | ON | △ |
\7,372 \8,107 |
|
D605 | 兼用 | △ |
\7,372 \8,107 |
|
IRC | TRAIL WINNER GP-610 | OFF | △ |
\6,527 \7,729 |
TRAIL WINNER GP-410 |
兼用 ON寄り |
△ |
\6,754 \7,729 |
|
TRAIL WINNER GP-210 | ON | △ |
\6,223 \7,174 |
|
TRAIL WINNER GP-110 廃盤?後継はGP-410 |
兼用 | △ |
\- \- |
|
FOOTLOOSE GP-21/22 |
兼用 |
△ |
\5,795 \6,820 |
|
GP-1 |
兼用 OFF寄り |
△ |
\6,860 \7,508 |
|
シンコー | E705 | ON | △ |
\9,617 \9,898 |
SR244 | 兼用 | △ |
\6,747 \9,381 |
|
ピレリ | MT21 RALLYCROSS | OFF | 〇 |
\- \10,204 |
SCORPION MT 90/AT | ON | 〇 |
\- \- |
|
ミシュラン | ANAKEE WILD | OFF | 〇 |
\7,689 \8,195 |
コンチネンタル | TKC 80 Twinduro | 兼用 | △ |
\- \- |
ティムソン | TS826 / TS801 | OFF | △ |
\8,046 \9,056 |
デューロ | HF-333 | OFF | △ |
\5,566 \6,492 |
それぞれメーカーの説明文と、トレッドパターンから独断と偏見でON用、OFF用、兼用と印を付けてみました。
なのですが…途中でこんな役に立つ情報を見つけましたよ。
出典:
Dirtbike Plus(リンク切れ)
OFFの世界で有名なダートバイクプラスさんですので、各タイヤの性能と言いますか性格はこれを参考にすれば間違いないでしょう!
XTZ125に履けるサイズが無い銘柄も載っています。
また、マイナータイヤなのか…こちらに載っていない銘柄でXTZ125に履けるタイヤもありますね。
その辺りを踏まえて、どのタイヤがおすすめか考えてみましょう。
オンロード重視なら!
BRIDGESTONE BW-201/202
オンロード重視であれば、ブリヂストンのBATTLE WING BW-201/202が最もオン寄りのようです。
トレッドパターンを見てもそうですが…これは最早完全にオンロードタイヤですね。
オフ車の見た目が好きとか、アップライトな姿勢が…とかでXTZ125を選んだ方にはベストかも?
オフロードは全く走らないって方には1番ロングライフかつ、グリップも良いかと。
ちなみにフロント用がBW-201で、リア用がBW-202となっています。
DUNLOP D604
オンロード、街乗りや通勤・通学がメインだけど…もしかしたらフラットダートくらい入ってみたいかも、って方にはダンロップのD604でしょうか?
基本的にはオンタイヤですが、オフも多少は走れる、という位置付けですね。
トレッドパターンから見ると…純正タイヤよりもオン向けと思って良いかと。
純正タイヤでほとんどオフロード走らなかったなぁ…なんて方におすすめです。
その他
他のメーカーでしたらIRCのGP-210やシンコーのE705、ピレリのSCORPION MT 90/AT、ミシュランのSIRAC辺りがこのカテゴリーのタイヤとなりそうです。
※ミシュランのシラックは廃盤となったようです。
オフロード重視なら!
PIRELLI MT21 Rallycross
トレッドパターンを見ても、かなりOFF向けっぽく見えますね。
このタイヤは硬いという声が非常に多く見られ、言い換えればライフが長いものと思われます。
ブロックの破損も無く、良いタイヤという意見がネット上に多く見られますが…結構お高いのが…。
ライフが長ければ、単価が高くてもお得かもしれませんけどね。
しかし2023年3月時点では非常に品薄状態…。
Webikeでは「販売を終了しました」と出ており…もしや廃盤?
IRC GP-610
比較的最近新登場となったのが、IRCのGP-610です。
同社のTR-8の後継モデルという位置付けとなっており、同社の公道用オフロードタイヤでは最もオフ寄りのタイヤですね。
TR-8は残念ながらXTZ125に良さそうなサイズがありませんでしたが、GP-610ではラインナップされました。
まだあまりレビューの声は多くないのですが、TR-8は先ほどのMT21と並んでOFF向けのタイヤとして人気がある商品でしたね。
そのため、後継モデルであるGP-610も期待できると思いますよ。
その他
オフロードで最強なのは公道走行可能なエンデューロタイヤである、ブリヂストンのED03/04でしょうか?
ぶっちゃけ公道が走れる本格エンデューロタイヤですので。
ただこのバイクにここまでのタイヤが必要なのか…一般道走ったらすぐに無くならないか…色々と心配事はありますね。
他にはミシュランのANAKKE WILD、ダンロップのD603辺りがこのカテゴリーと言えそうです。
また台湾メーカーであるデューロ、中国メーカーであるティムソンのタイヤもこのカテゴリーと言えそうです。
オンもオフも程々な欲張りタイヤは?
BRIDESTONE TRAIL WING TW301/302
オンもオフもどちらもしっかり走れるタイヤ…そんな欲張りさんにおすすめなのがTW301/302でしょうか?
純正で履いているタイヤも、このカテゴリーでしょうかね。
検索しても出てこないんですが…純正はCordialというメーカーで中国製です。
ただ…取説にはYUANXINGと書いてあるので…ロットによって違うのかも?
恐らく純正よりもオンもオフもどっちも性能が高いんじゃないかと思ったり。
オールマイティタイヤの中では、比較的ロングライフという意見が多いのでこのTW301/302が良いかなと。
ちなみにTW301がフロント用、TW302がリア用です。
お値段も他と大差ないなら…ロングライフの方がお得ですよね。
IRC GP-410
2022年に新登場となったONOFF兼用タイヤがGP-410です。
GP-110の後継モデルとのことですので、兼用タイヤではあるものの…敢えてどちらかと言えばON寄りのタイヤでしょう。
とは言え紹介してきたON向けのタイヤに比べれば、全然オフロードも走れちゃうという兼用タイヤとなっています。
ONOFF半々くらいって方は先ほどのブリヂストンのTW301/302が、ONがメインだけどたまにフラットダートやちょっとした林道に行くって方はこちらのGP-410が良いかと。
その他
他メーカーですとダンロップのD605、IRCのGP-21/GP-22辺りが同じカテゴリーとなりそうです。
まとめ
ということで、まとめます。
意外や意外に、XTZ125には履けるタイヤが多いことがわかりました。
純正サイズは少ないものの、インチサイズまで候補にすればオンもオフも、兼用も結構選べそうですね。
お約束として…カタログスペックしか見ていないので、干渉等の問題は不明です。
自分の方では責任を負いかねますので…何卒ご了承願います。
色々と調べてみたので備忘録として。
純正タイヤをどのように履き潰したか、で次のタイヤを選びたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。