最近流行の、シールド付オフロードヘルメットデビューです!
比較的入手しやすい価格帯ということで、HJCのDS-X1が候補に挙がる方は多いのではないでしょうか?
ネットを見てみても、意外と詳細はレビューがなく…自分も購入までに悩みに悩みました…。
実際に購入して使ってみたので、是非とも候補の1つとして検討している方の参考になれば幸いです。
結論を先に言いますと、アライやショウエイに比べてあまりに安いものの…かなり良い感じ!
記事の最後でHJCというメーカーに関してと、HJCの製品って大丈夫なんかいな?という部分も触れたいと思います。
Contents
HJC DS-X1を徹底レビュー!
XTZ125を購入してから今まで、昔から使っていたSHOEIのZ6を使っていました。
取り立てて不満は無かったものの…やっぱり見た目の問題ということでオフロードヘルメットを検討。
そして今回購入となりました。
その辺りの話と、HJC DS-X1以外に悩んだヘルメットに関しては下記の記事をご覧になって下さい。
お金持ちなら何も悩まず、アライのツアークロス3かショウエイのホーネットADVを買うところ…。
ですが貧乏ライダーは自分にはちょっと厳しいお値段ということで、半額以下のHJC DS-X1を購入しました。
結論から言うと、かなり満足の買い物となりましたよ!
実際にどんな感じか、独断と偏見溢れるレビューを書いていきたいと思います。
もし「ここが知りたい!」なんてところがありましたら、コメント頂ければ可能な限り回答させて頂きます!
機能・装備
いわゆるシールド付のオフロードヘルメットです。
アドベンチャーヘルメット、なんて言い方もしますよね。
シールドを外してゴーグルを使ったり、バイザーを外して普通のフルフェイスのように使ったり…なんてことも出来るタイプです。
自分はシールド付のオフロードヘルメットとしてしか使わない予定ですので、この辺りは割愛。
概要や説明文的なところは下記の公式の動画をご覧になって下さいね。
表面的なところではなく、実際に使ったからこそわかる部分をレビューしたいと思います。
外観や特徴
見た目はこんな感じです。
自分はグラフィックモデルが大好きなのですが…DS-X1はソリッドの白にしました。
上手い人は(アライの)白を被っていることが多い…というのがむか~し峠で言われていました。
(自分の周辺だけ?)
なので、自分も上手く見えるように白!
…ではなく、単に気に入ったグラフィックが無かっただけです。
それと、あまりマットカラーが好きじゃないんですよね…。
いや…マットは好きなんですが、加水分解?でボロボロになるイメージが強いんです。
最近のヘルメットの塗装はそんなことないのかもですが、なんとなく敬遠してしまいます。
まぁそんな話は良いとして、内装はこんな感じです。
今時は外せない方が珍しいと思いますが…もちろん内装は脱着可能。
洗濯可能となっています。
肌への感じもショウエイのZ6と大差無いような気がします。
ホーネットADVだったかは、しっとりした内装で(好みが分かれそうですが…)進化を感じました。
ですが…ツアークロス3とは大差ないような…気がするのは鈍感だからかもしれません。
そしてチンカーテンが標準装備です。
自分はチンカーテンが欲しい派の人間なので、これは嬉しいところ。
※真冬に乗って気付きましたが、このチンカーテンはSHOEIに比べて顎が寒い気がします。
メッシュが粗めなのが原因か?
その代わり、夏は涼しかったんだと思われますが…あまり実感は無いなぁ…。
ちなみにバックルはDリングではなく、マイクロラチェットとなっています。
個人的にはDリングが良いです。
安全面はDリングには劣ると思いますが、ショウエイも採用しているので問題は無いかと…。
シールドに関して
歪みは感じません。
自分はメガネライダーなので、裸眼の方はもっと問題無いかと思います。
この辺りは個人の感じ方の差も大きいとは思いますが…。
そうそうピンロックシートは別売りですが、標準装備のシールドにピンロックが取り付け可能です。
(ピンロックを引っかける突起が付いている)
ピンロックは1度使うと戻れないですので、自分も一緒に購入済みです。
シールドで気になるのはノッチの粗さ。
なんと3段階でしか調整出来ないんです!
全閉と全開を含めて4つってことですね…。
それぞれの違いは下記画像をどうぞ。
ショウエイ派の方はまだしも(それでももっと多いですが)、アライの無段階に慣れた方は違和感だらけかもしれません。
このシールドの調整具合に関しては、走行した感想でまた改めて紹介しますので…このまま読み進めて頂けたら。
サイズ感
まず初めにサイズ感です。
自分でメジャー測定しただけですので…多少の誤差はあるかと思いますが、頭の周長は58cmです。
アライとショウエイはどちらもMサイズを選んでいますよ。
アライとショウエイのMサイズで、ちょっとキツめと言いますか…ピッタリフィットって感じの頭です。
緩めが好みだったらLを選ぶかもしれません。
なのですが…DS-X1に関してはLサイズです!
公式のサイズ表によると、頭の周長はこんな感じ。
S・・・55~56cm
M・・・57~58cm
L・・・59~60cm
XL・・・61~62cm
なので…表記的にはMサイズなハズなんですよね…。
実際に被って見ると、Mはかなりキツい印象があります。
アライやショウエイの1サイズアップ(表記で)で同サイズって感じです。
ちなみに購入したLサイズですが、新品を被ってみると頬の部分がちょっとキツい…。
ちょっと押され過ぎて、頬肉を噛んでしまいそう…って感じです。
お店の展示品はピッタリだっただけに、展示品は内装のヘタリがあったのかもしれませんね。
別売りで有料になりますが、サイズ違いのチークパッドとインナーライナーの設定もあります。
この辺りは格安ヘルメットながら…さすがはヘルメットメーカーの製品ってところでしょうか?
公式ホームページによると、Lサイズのチークパッドは30mmだそうで。
これを緩くしたい場合には25mmの製品があり、更には20mmの製品が用意されています。
使っているうちに多少ヘタるでしょうし、顔の形に合ってくると思うので…とりあえずこのまま使います。
ダメそうなら25mmのチークパッドを購入するつもりです。
実際に走ってみての感想
実際に2時間ほど走ってきました。
サイズや頭の形によって…だとは思いますが、自分は特にどっかが痛くなったりということはありません。
風切り音は正直Z6と大差無い気がします。
音の質は違いますが、音量は大差無いように思いますね。
オフロードヘルメットだけに、バイザーによるリフトを気にしていましたが…こちらもあまり気になりません。
それなりの速度で上を向くと煽られますが、横や後方確認は気にならないレベルです。
XTZ125は一般道しか走れませんので、60km/hまでの確認となります。
それ以上の速度では…未確認ですのでご了承ください。
大胆に肉抜きされたバイザーが効果的なのかもしれませんね。
シールドのところで触れましたが、視界の歪みは気になりません。
林道に行ってきましたが、シールドを締め切っていると多少の息苦しさがありますね。
少しばっかりシールドを開けて走りたいところですが、シールドのノッチが粗いのが残念…。
なのですが、1ノッチ上げたあとに少し閉めると…全閉との間のノッチが無いところで止まることを発見。笑
1cmくらいシールドを開けたまま走れることがわかりました。
これで自分は無問題です。
続いてベンチレーションですが、口元は多少感じます。
あぁ空気が流れているなぁって感じです。
ですが正直、頭頂部は今一つ感が否めないです。
Z6の時は頭も風の流れを感じたんですけどね…。
ツアークロス3やホーネットADVならもっと良いのか?それともこんなもんなのか?
最後にマイクロラチェットバックルに関して苦言を…。
バックルの金具が喉に食い込んで痛いです。
これは試着段階から気になったんですよね…。
ただ、他のメーカーの製品も同じ印象を受けたのでDS-X1がダメということではなく…マイクロラチェットがダメ…なのかもしれません。
安全確認とかで頭を振ると、喉仏の部分に食い込むのが痛い…。
この辺りは調度良い締め具合を検証中ですが、現状では緩めに締めるよりもキツメに締めてしまった方が良い感じ。
顎にピッタリ付けた方が喉には当たりにくい…のかなと思っています。
HJCってどんなメーカー?
HJCは株式会社ホンジンHJCという韓国のヘルメットメーカーだそうです。
1971年にヘルメットの製造を開始したそうで、2001年にはオートバイ用ヘルメットで世界シェア1位になったんだとか…。
韓国っていうと気になる方も多いかもしれませんが…自分はあまり気にしていないです。
中国や台湾も含めて、良い物は良いし悪い物は悪い。
敢えてこういう言い方をすれば、中韓製でも良い物はあるし日本製でも悪い物はある…と思っています。
ちなみに購入したDS-X1の内装を剥がしてみると…生産国はベトナムでした。笑
韓国のメーカーですが、(少なくとも自分の製品に関しては)ベトナムで作っているようです。
自分の中でのイメージはOGKと同等って感じ。
OGKは日本のメーカーだけど生産国は中国って話です。
知らんけど。
あんまりモトクロスは詳しくないので…MotoGPでの話にしますが、古くは(古くもないけど)ベン・スピーズが使ってました。
最近はホルヘ・ロレンソが使ってましたが…トラブルが続いて嫌気がさして?シャークに変更。
逆にカル・クラッチローは最近アライからHJCに変更していますね。
他にはアンドレア・イアンノーネやミカ・カリオ、ジョナス・フォルガー辺りが使っていたような…。
この辺りはスポンサー料とかの兼ね合いもあって「プロが使う=良い物」ではないとは思います。
が、一定以上の水準だという目安にはなるかと思っています。
HJC DS-X1は激安だけど大丈夫?
HJCのDS-X1は実売1.5万円~2万円程度と激安ではありますが、大丈夫だと思います。
他の1万円代のヘルメットに比べると、(個人的に)安心出来るポイントが多いのが決め手で購入しました。
ザっと羅列してみましょうか。
・ヘルメットメーカーの製品
・ヤマハがOEMしている
・日本ではRSタイチが代理店になっている
・JIS規格を取得している
・HJCではMFJ公認を取っている製品もある
・HJCではSNELL規格を取っている製品もある
・トップライダーが使っている
といったところです。
激安ヘルメットの多くがPSC規格とSG規格のみです。
対してDS-X1はJISを取得しています。
規格の話は…それだけで1記事になってしまうので割愛しますが、JIS通っていれば大丈夫でしょうと思っています。(私見です)
SGは…変な話ホームセンターで3,000円くらいで売っている製品にも付いているので…どうなの?って部分が。
MFJとSNELLも取得している製品があるように、ヘルメットメーカーとしてちゃんとしている印象です。
エントリーモデルでもツボを押さえて安くしているのでは?と思わせてくれますね。
そして日本の販売に関してはRSタイチさんが行っています。
自分のDS-X1も、内装を剥がすと「RSタイチ」って書かれていました。
バイク用品の老舗でもあるRSタイチが輸入販売しているわけで、粗悪品ってことは無いと思います。
そして最後に決め手となったのが、ヤマハの用品ブランド?用品会社?のワイズギア。
ヘルメットはゼニスって名前で販売していますが、これらの多くがHJC製です。
DS-X1に関してもYX-6ギブソンって名前で販売されていますよ。
ただ、全く同じではなく…気付いた範囲ではマイクロラチェットではなくワンタッチバックル?になっていました。
シートベルトの差し込み部みたいな造りで、微調整出来るんかいな?って感じだったので…自分はDS-X1にしましたが…。
(DS-X1の方が安かったから…というのは内緒です)
ヤマハが公式にラインナップしているヘルメットですから、性能はそれなり以上のものがあると思うのですが…どうでしょう?
まとめ
ということでまとめます。
HJCのDS-X1は格安のくせに使えるヤツ!
コスパに優れた製品と言えそうです。
アライやショウエイに比べると…やっぱり値段なりという部分はありますが、他の1万円代の製品の中では頭一つ出ていると思います。
2019年7月現在、Amazonでは一部カラーと一部サイズが…なぜか13,000円代という破格!
自分はサイズとカラーの関係で15,000円代でしたが…それでも安いと思いますよ。
価格は結構変動するっぽいので、色々と見比べてみて下さいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。